
第46回近畿作業療法学会
学会長 木岡 和実
びわこリハビリテーション専門職大学
第46回近畿作業療法学会は2026年6月28日に滋賀県で開催させていただくことになりました。学会長を務めさせていただきます、滋賀県作業療法士会の木岡和実です。
現在、私たちを取り巻く環境は少子高齢化の進行とともに大きく変化し、地域の子どもから高齢者まで、各ライフステージにおいて多面的な課題が山積しています。こうした状況の中で、作業療法士がいかに地域社会に貢献していくかが問われていると感じています。
本大会のテーマは、「共に生きる力 ― 作業療法でつなぐ地域と未来」です。多様化する社会において、作業療法士が障害の有無や年齢を越えてすべての人の暮らしを支える力となり、個人・地域・制度・職種をつなぐ役割を担っていく――その想いを込めたものです。
滋賀は、琵琶湖を中心に、まちの暮らしから里山・湖辺まで多様な生活様式が息づく地域です。この滋賀の地で、地域の病院・施設・在宅・行政などそれぞれの領域で日々実践や研究を重ねる作業療法士が集い、対象者の生活を支えるための作業療法を分かち合う学びの場となるよう、準備を進めてまいります。
本大会が、情報交換と学術的な研鑽を通じて明日からの作業療法実践につながる機会となり、また、近畿の作業療法士が府県の枠を超えてつながり、作業療法の可能性をさらに広げていく契機となることを願っております。
2026年6月、皆さまと滋賀県でお会いできることを楽しみにしております。どうぞよろしくお願いいたします。